homeを読んで自分にはたどり着けなかった幸せを見る

同級生シリーズのhomeを読んだ。これでもう10冊目か。

最初に単行本出たのが2008年なんだね。えっもう15年。

 

同級生は個人的にすごい思い入れがあって。

BLは得意ではないんだけど、ずっと表紙が気になっていた。元夫とまだ付き合う前のデートで行ったヴィレバンで「卒業生-春-」までの3冊買った(デートでヴィレバンって時代を感じる)。

元夫は漫画が好きでBLに抵抗はなく、どんな内容なのか気になっているようだったので、後日「すごく良いよ...!」と伝えて貸した。

そしたら大ハマりしてくれて。「ここが良いよね!」「あそこが可愛いよね!」とずーっと盛り上がった。

元夫は中村明日美子作品にどんどんのめり込んでいった。この頃はもう付き合ってた気がするなぁ。

 

続編の「空と原」が出たときは嬉しかった。元夫が我先にと買っていたので貸してもらった。

映画も原画展も一緒に見に行った。

「O.B.」は自分が先に買たので、それを読みたいがためだけに自分の家に来てたな。

同棲したら、本棚には「同級生」「卒業生」がそれぞれ2冊ずつ並んだ。いつのまにか元夫も買っていたらしい。

 

草壁と佐条の2人が本当にまじめに丁寧に恋愛してる姿を見てきた。見習うべき姿がずっとそこにあった。

 

「blanc」が出る頃にはもう離婚してしまった。もう感想をぶつけられる人はいなく、2人が一体どうなってしまうのか読むのが本当に怖かった。

 

「blanc」も「home」も、自分にはたどり着けなかった幸せを見れた。2人と同じような道を歩んでいたのに。

2人が幸せならもう、本当、それだけで充分だなぁ。こっちも幸せ、嬉しい。

漫画なのに、キャラクターなのに、そう思わずにいられない。それだけ緻密に描かれた作品だよなぁ。好き。

 

メジロバナの新刊も買わなくちゃ。