「エルヴィス」のこと

遅ればせながら「エルヴィス」を観た。
エルヴィスの知識レベルが1以下だったので、「ボヘミアンラプソディに続く感動作!」みたいな売り方に違和感を覚えた。クイーンなら若い人も知ってると思うし映画が流行ったのは分かるが、エルヴィスってあんまり受けなさそう...?と思ってた。

だから最初は観に行く予定はなかった。それが急に観に行きたくなった理由は最近みた映画の主人公が、エルヴィスのファンで、主題歌もエルヴィスの曲だったから。「ゲーム・プラン」のBurning Love。
一発で曲を好きになって、「エルヴィス」も観たくなった。単純。でもこういう映画作品同士の繋がりって大事。
あと「ビートルズもクイーンもエルヴィスがいなければ存在しなかった」というコピーにも惹かれた。

観にいくにあたり、事前にどんな人物だったか・どんな曲をあるのか調べて行った。

印象的だったセリフが、うろ覚えなんだけど。
「昔から漫画のキャラクターになりきっていた。だから夢は100個叶った」みたいなセリフ。映画に「夢」という言葉が何回も出てきたからかな。
エルヴィスはステージ上でたくさんの愛をもらったけど、逆にその愛で苦しめられた。アーティストとして大成功を納めたけれど、一方では様々な苦悩があった。アーティストとしてのエルヴィスだけを見るなら、悲しく切ない結末だったかもしれないけど、「夢は100個叶った」ってエルヴィスが言うなら、なんでかすごい安心したんだよね。あぁよかったねエルヴィスは幸せだったんだね...。って。

エルヴィスを映画でしか知らない自分がなにを語ってんだろねって、自分でも思うけど、そう思うんだよ。

苦悩なくして売れたスターなんていないのかもしれない。あの人にも、この人にも、苦悩があった。
しかしその苦悩なくしてはスターは生まれなかった。

自分の声に従ってくれて、ありがとうエルヴィス。