わたしとメリー・ポピンズ
「映画で何が一番好き?」と聞かれたら「メリー・ポピンズ」と昔から答えていた。父親の影響で小さい頃から繰り返し見ていた。当時映画館でメリー・ポピンズを見た父親が羨ましかった。
続編が発表されたときは喜びより不信感が強かった。最近のディズニーのネタ切れ感は否めないし、ついにメリー・ポピンズまで...と。今の若い子達はメリー・ポピンズを知っているんだろうか?前作知らないのに新しいのだけ見てほしくないな...と思っていた。性格悪いから。なにより続編の出来が怖かった。と、うだうだしていたら映画館で見れずに公開が終わった。
観た
ディズニー+で観た。
感想
すごく良かった。 観ている間は随分と前作に沿って作っているなと感じた。 OPタイトルの絵や、曲の構成。小型犬の登場に、ストーリーの流れもほぼ同じ。とにかくありとあらゆることが同じ。こんなに同じで良いの?と思ったが、これは続編という名の、今の子供達に向けた新しいメリー・ポピンズだった。それが逆に気持ち良かった。あぁちゃんと前作のこと大事に考えてくれているんだなと。メリー・ポピンズが持っている傘も出番増えてよかったね。
前作と差別化していて良かった所は分かりやすい悪役がいたことだろうか。メリー・ポピンズに悪役は必要だろうかと不安だったが、可愛い程度の悪事で安心した。悪役を懲らしめてからラストの流れがとても今のディズニーらしかった。あれは前作には無い流れだったかなと。ブーム提督の時計が合ったのも嬉しい。(ブーム提督とビナクルさん、前作とそっくりすぎたね?!)
あとなんといってもディック・ヴァン・ダイクの登場が本当に本当に嬉しかった...!震えた。ああこれは映画館で見たかったと後悔した。前作演じたドースさんと変わらないねぇ。今年で94歳だから当然かぁ。ダンスも見れて嬉しかった。 前作を知っていれば笑える「スミスという名の義足の男」ネタも入れてくれてありがとう。
う〜んとなったところ
ジャックのビジュアル
バートがあまりにも好きすぎて、そのポジションであるジャックのもっさりとしたビジュアルに入り込めなかった。タイタニックの婚約者を思い出す。
点灯夫のダンス
前作の一番好きなシーン・曲が「Step In Time」なので楽しみにしていたんだが、やはり煙突掃除夫と点灯夫だとステージやアイテムが違いすぎて迫力にかけたかなと。前作と比べてしまうのも良くないけど...。
ジャックとジェーンが良い感じになる
あれいる?なんだかバートとジェーンが恋仲になるようで何だかなぁと思う。
メリー・ポピンズという作品
総合して「メリー・ポピンズ」という作品はやはり素晴らしい。マイケルが子供の心を思い出して安心した。 メリー・ポピンズのあの底抜けの明るさというのは、どんなディズニーやミュージカル作品にも無いもの。メリー・ポピンズの魅力は唯一無二。
ウォルト・ディズニーにとっても特別な作品だったメリー・ポピンズ。彼や原作者のパメラ・トラバースにもリターンズも見て欲しいね。怒るかなぁ。