たのしかったラブホの思い出

久々に新宿へ行った。

駅周辺は随分変わってるような、変わってないような。駅前にあるLUSHも現存だった。相変わらずの匂い。マリオとコラボしてるのね。

LUSHで20代前半のまだラブホによく行ってた頃を色々と思い出した。

付き合い始めた頃、前もって「今日はお泊まり!ラブホ!」という日の1日は楽しかった。1日中浮き浮きしてた。
しっかりお泊まりの準備をして、待ち合わせして、新宿へ移動。映画観て、買い物して、このときにLUSHで入浴剤を一時期よく買ってた。1人1個ずつ。夜と朝用。
そんでラブホが開く時間までいつも行く居酒屋で飲んで、コンビニで酒や夜食を買い出ししたら、ラブホへ。定番のコースだった。

買い出しは、だいたいビールロング缶と酎ハイを数本ずつ、クノールのスープパスタをそれぞれが定番だったように思う。自分が完熟トマトで、彼がたらこかエビのやつ。がっつりお弁当やカップラーメン買ってくときもあったな。コンビニの袋持ってラブホ行くのって、なんとも学生らしいな。

ラブホはWiiを貸してくれるところがあった。ヤって、風呂入ったら、マリオカート。たのしかった。スマブラのときもあったな。ゲームに疲れたらまたヤる。その繰り返しだった。

あと有線も大好きだった。これがあのよくお店でかかってる有線...!と初めて見たときは感動した。音量を最小限にしたまま眠りについて、ふと、ひとり目覚めた深夜。ねごとの「カロン」が流れてて、なんだか泣けてきて「このまま時間がとまればいいのになぁ」なんて本気で思ったりした。

Wiiにも飽きてくると、ラブホ行く前にTSUTAYAで映画やらお笑いのDVDを借りてた。カスカスTV、リチャードホール、ゴッドタンが定番。ゲラゲラ笑った。

夏休みも昼からフリータイムで入ってた。夏の日差しのなか、コンビニで酒を買って...。印象的なのが、お風呂でトリスのハイボール缶を飲みながら風呂に置かれてるテレビで甲子園を見たこと。お風呂でお酒を飲むのも、こんな真っ昼間からラブホで甲子園を見るという背徳感にお互い笑ってしまった。汗を流す高校球児とダメ大学生...。
お風呂でハイボールっていうのも合わなくて、味が変に感じて、はしゃいでた。これ以降、トリスのハイボール缶といえばお風呂のイメージが直結してしまって、あまり飲まなくなったなぁ。

就職後は「今日はお泊まり!ラブホ!」みたいなウキウキコースはなくなった。仕事帰りに会って、帰りたくなくなって、じゃあラブホへ...という突発コースへ変わった。
その後、しばらくして自分が実家を出たから、ラブホへはめっきり行かなくなった。

そうやってラブホは離れていった。

今こうして思えば、ラブホってカップルのコミュニケーションの場としてかなり役立ってたなぁと。性的な意味ではなく。

楽しかったなぁ。