きのう「花束みたいな恋をした」を見た。サブカル好きな男女が恋に落ちてた。
あいたたた…と思うシーンがいくつもあった。
「ヴィレヴァンって好きって言っていいか迷う感じありません?」
「若いときは言えた」
「正直、今はちょっと恥ずかしいです。年取るごとに恥ずかしくなっていく感じがあります」
「言ったら軽いやつだと思われそうで…」
わかる。同じ。
いつから「ヴィレヴァンが好き」って言えなくなっちまったんだろな。昔は何時間でも居れる気がしたのに。
私はかつて、いわゆるサブカル女子でした。
なんとなくだけどサブカル好きが恥ずかしくなったのは、「サブカル好きの人間」というイメージが世間で一致してきてからなような気がする。
「サブカル系好きな子ってだいたいあういう感じだよね」って。
で、それがネタにされる。これ有名。
サブカルクソ女図解 pic.twitter.com/7Rn1X8u1be
— クソ女処刑bot (@KUSOsyokei) 2013年9月15日
「サブカルクソ女」とかね。
この頃にはもうヴィレヴァンも路面店だけじゃなくて、大きめのショッピングセンター内に店舗できはじめてたのかな。
ドラマや映画でもどんどん出始める。「サブカル好き」なキャラクターが。
「いや自分はこんなんじゃないから!」「全然ちがうから」「一緒にすんな」と思っている人がやがてサブカル好きと言えなくなるのかもしれない…。なんで揃いも揃ってみんなボブなんだよ。
元々はサブカルが好きな人ってメジャーなものではなくマイナーなものに惹かれる人が多い(それを格好良いと思ってしまう)。だから「サブカル」という言葉自体がメジャーになってしまうと自身は遠のくしかないのかもしれない。
それでも好きな作品はずっと好きなんじゃないかなぁ。みんなどう?
学生のときに、今はなき高田馬場のヴィレヴァンで出会って買ったいしいしんじの「東京夜話」。表紙がボロボロだけどずっと大事な本。
ちょっと前まではヴィレヴァンのあのお香の匂いがしみついていたような気がするが、いつのまにかしなくなっちゃった...。