数年前、新宿区の下落合に住んでいた。
下落合は新宿と池袋に挟まれている。あの頃は電車を使わずに自転車があればどこにでも行けた。新宿区と豊島区だけで生きてた。 その割にすごく静かで落ち着いた街だった。馬場や池袋、新宿とは違って"人が住んでるなぁ"と感じれる街。ちょっと歩けば商店街もあり、妙正寺川と神田川が流れていた。西武新宿線ののどかな感じもたまらない。
住んでいるアパートは新目白通りから一本入ったところにあった。
夜寝るときに電気を消して部屋が静かになると、車やトラックの走る音が流れるように聞こえてくる。 その音が心地良くて、毎晩聞きながら眠りに入ってた。あの心地良さの正体はこれだった。この方が代弁してくれた。
このツイートを見たときにはもう下落合に住んでいなかったけど、下落合の夜の感覚がぶわっと蘇った。そう、これなんだよ〜! 自分はもう眠りにつくのに、世界はまだ起きている音がする。あの感じがたまらなく好きだった。新宿と池袋に挟まれた、静かな街・下落合だからこそ聞こえる音だったんだろうな。引っ越してから一度も行ってない。今ではもう味わえない。さびしい...。私は小さい頃に大人たちが家で近所の人たちと一緒にまだお酒を飲んでいるけど子供だけ先に寝室に入れられて寝なさいって言われた時の、あの「襖の向こうの楽しそうな気配だけを感じたまま眠る」のがたとえようもなく大好きだったんですけど、新宿はそれの大きい感じがして毎晩眠るのが楽しかったです
— 技術と革新 (@kiris_kirimura) 2017年8月16日