コロナ禍で変わった、本と服の価値観

コロナ禍で変わった価値観が2つある。それは本と服。

本はこれまで電子書籍一択だった。漫画も技術書もなんでも。欲しい本があっても電子が無いのなら買うのを迷うぐらい、電子を愛用していた。

しかし最近はだんだんと紙媒体を買うことが多くなってきた。今まで電子を好んでいたのは、読むのが主に通勤電車内だったからだ。電車内では紙媒体より電子の方が読みやすく、荷物にもならない。

 

紙媒体派か?!電子書籍派か!?という話題はよくある。

それについては原 研哉著の「白」について出てくる話がおもしろい。今まで紙媒体の本は情報の彫刻として重い責任を担わされてきたが、電子の登場によりメディアの主役を降りた。再び本来の「物質」としての魅力を振る舞えるようになったと。

久しぶりの紙媒体は手に馴染んで、ページをめくる感覚が心地よい。古い紙の匂いもする。電子に慣れきっていたからこそ、紙の良さに再び出会えた。電子と紙は良い関係性を築いている。 

白

  • 作者:原 研哉
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: 単行本
 

 

"衣食住"といっても服は娯楽よりのもの。服は自分をどう見せたいか、どう見られたいか周りに伝えるアイテムだ。それがコロナ禍で変わった。おしゃれは不要不急。外出しないのに、高い服や洗濯が大変な服を着たくなくなった。

元々服は好きだ。こだわりみたいなものもあったし、10年以上愛用しているブランドもある。あんなに好きだった服への思いがぱったりと無くなってしまった...。

柄物が好きだったのに、はじめてユニクロやGUを買った。襟のある服が苦手だったのに、Web会議できちんとして見える様にシャツを買う頻度が増えた。30代になったら服のテイストを変えようと昔から考えていたので良い機会だったのかもしれない。

アパレル業界は今大変なときだが、今後は服で自分を着飾ることより、機能面が重視されていくのかもしれない。コロナは色々なものを変えていく。