岩井 = ゴッドタン、のイメージが強いから勝手に自虐系の本だと思っていたが違った。なんでもない日常を大事にしようと思える、素晴らしい本だった。これはもうエッセイ界のよつばと。
芸人だからって日常に面白いことばかり起きるわけではない。岩井も私たちと同じ、なんでもない日常を送っている。それを誇大せずに、ありのまま文章にしてくれた。
コロナで私たちの生活が一変してしまったからこそ、日常の出来事や小さな幸せに気がつけるような生活を送りたい。そしてそれを個人の日記でも、ブログでもどこかに残しておきたい。いつかそれを読み返して、過去の自分と対話が出来るように。
ところで、「はじめに」に「もう少し文章をうまく書けるようになりたい」とあった。「珪藻土と自然薯にハマった」には何かにハマると飽きるまで集中的に続けてしまうと書いてあった。もしかして文章を書くのは、今"ハマっている状態"なのでは?飽きられたら寂しい。岩井の文章がもっと読みたい。
最後に
「澤部と僕と」に書かれていた澤部にゾッとしてしまった。澤部っていったい何者なんだ...。