「デザインの輪郭」を読んだ。
無印良品の「壁掛式CDプレーヤー」などを生み出した深澤直人さんのエッセイ集。
著書の中に「最小限で生きる」「情報と経験」という話がある。
「最小限で生きる」
ものがたまっていく。ものがたまると掃除がおっくうになる。掃除機はかけにくくなり、モップは直線に動かなくなる。ものが増えていくと、気持ちも淀んでくる。
心が詰まっていく感じがする。風が流れなくなっていく。心に吹きだまりができていく。
テントにタンスを入れたらかっこわるい。ものをたくさん持っていることはかっこわるい。
「情報と経験」
積極的に情報を取り入れようという気はあまりないんです。
情報は経験値です。人が加工した情報は、たいしたことはない。
感じることすべてが情報です。
1日通して振り返ると、SNSにRSSリーダーや雑誌など、加工された情報ばかり貪っている。時間にしてみればどれくらいのものになるか。
「知識はセンスから」とも言う。だけど咀嚼しきれない情報ばかりを溜めても、いわゆる掃除機やモップがかけにくい状態になっていく。
SNSは見る時間を減らさなければなぁと常々思っていたが今がまさに減らしどきなのかもしれない。
本当の情報とは経験値。自分自身が日々の中で見て感じたことを情報に落とし込んで、オリジナルの知識にしなければいけないなと思った。